【JOGMEC】南鳥島のレアアース2028年に商業化で日本資源

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【JOGMEC】南鳥島のレアアース2028年に商業化で日本資源

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エネルギー資源不足という日本。今後、持続可能な再生可能エネルギーの開発が早急に求められています。しかし、その日本において資源大国になる可能性が出てきました。それが日本の南鳥島において採掘が期待されているレアアースです。実のところ、高濃度のレアアースが採掘され世界的にも注目されているようです。そこで今回の「TimeMachineMuseum」では、「南鳥島のレアアース」に注目します。


「レアアースとは」

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レアアースは現在の先端技術において欠かすことのできない金属で「産業のビタミン」とも言われているものです。レアアースには、重希土類と軽希土類の2つが存在しており、重希土類は中国でしか安定的に生産できなかった金属なのです。そして、レアアースが必要とされている主な製品は、EV(電気自動車)、液晶テレビ、パソコン、航空機など需要が高い状態も世界中から注目される理由です。しかし、現在まで世界のレアアースの供給は70%が中国から輸出されたものです。日本もレアアース輸入の60%は中国です。さらに中国はレアアースの輸出量を規制しレアアースショックを起こしたという過去があります。


「レアアース発掘の南鳥島とは」

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今回、レアアースが採掘されたことで注目されている日本の南鳥島ですが、一体どのようなところなのでしょうか?南鳥島では、世界の数百年分の消費量を補えるほどのレアアースが発見されているということです。そして、この南鳥島は1億2,000年ほど前のプレート運動が影響しているということです。また、南鳥島に眠っていたレアアースは、過去に発見されたものよりも、はるかに濃度が高いレアアースであったことも明らかになっています。このレアアース濃度ですが太平洋にあるレアアース泥と比較しても3倍の濃度となっています。中国で取れるレアアースと比べると、20倍~30倍の濃度が高いことも明らかになっています。


「南鳥島のレアアースをどうする?」

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南鳥島のレアアースについては、商業化を行うために基地の建設や技術開発に投資している状況となっています。計画では、2028年の年末までに採掘技術を確立させる予定となっています。しかし、環境問題も浮き彫りとなっています。レアアース資源を開発する際、トリウムやウランといった放射性物質が発生してしまいます。一時期、この環境汚染が大きく取り上げられ中国国内でも問題となっていたようです。実際のところ鉱物資源の採掘では環境破壊や汚染を避けられないという実情があるのです。地表を破壊することや生態系も崩してしまうことに繋がりかねないのです。採掘で排出される化学物質が適切に処理されないと土壌や地下水、地表水などの汚染につながるのです。放射性物質を含んでいるために廃棄物にも厳重な処理が必要で、常に放射能汚染のリスクが付きまとっているのです。例えば、中国では地下水に臭気があり、茶褐色の沈殿物が発見されたり、空気中で化学反応が起きてしまい毎日、窓に模様ができるという現象も起こっていたようです。これによって農産物や家畜にまで影響が出ていたようです。農産物の収穫量が減少したり、家畜に奇形などが多発する事態が発生していたようです。最近では環境リスクやコストを考慮したレアアースの採掘を行うように規制しているようです。


「世界の70%のレアアース保有する中国の現状とは」

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中国のレアアースについてですが、中国で分離、精錬されるレアアースの原料のうちミャンマー産は約10%ほど。また中国のEV(電気自動車)の販売急増に伴うレアアースの需要の増加、中国政府が推進するレアアースの業界再編や統合の進展、レアアース生産企業の在庫調整の終了など様々な理由が重なって世界的に供給不足となり、中国のレアアースが高騰しているようです。


「南鳥島のレアアースがもたらす影響」

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世界的に注目を集めている日本の南鳥島のレアアース採掘の開発計画。2028年までの計画が実現することが期待されていますが、その証拠としてクラストという鉱物資源の掘削試験に日本が世界で初めて成功しています。この掘削試験を行った場所というのが南鳥島付近の場所。南鳥島から200海里以内にあるEZZ(排他的経済水域)なのです。この範囲において日本には海洋科学調査などの管轄権があるだけでなく天然資源の探査、開発、保存および管理などを行う主権的権利が認められています。そして、今回の試験だけでも日本の年間消費量の約88年分のコバルトや約12年分のニッケルを含む、クラストの存在が期待されています。


「南鳥島のレアアースの課題」

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南鳥島のレアアース開発における期待は大きいものの、課題もあります。海洋エネルギー・鉱物資源開発計画におけるコバルトリッチクラストの開発に向けた工程表の中で資源量調査、採鉱、揚鉱、選鉱、製錬、環境影響評価のそれぞれの研究を同時に進め2028年の年末までに商業化の可能性を追求するという計画を打ち出しています。そして、商業化するためには少なくとも1日で数千トンの採掘が必要です。

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管理人:TMM

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未来に残したい、繋げたいをテーマに日々を過ごすことに夢中。そのテーマに自然界、歴史、科学、教育など、あらゆる方面から未来と過去を行き来出来たら、現在どうなっているか、これから先どうなるのか気になることが多く、今更ながら様々な分野を勉強中。