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【羌瘣きょうかい】キングダムのキャラ設定経緯と史実を照合した結果
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新作が期待されている映画、「キングダム」。振り返ると2019年にシリーズ一作目が公開されましたが、公開されると興行収入は公開された実写邦画作品の中で1位を獲得しました。それから3年後、「キングダム2 遥かなる大地へ」が公開され前作を超える圧倒的な映像体験で数多くの驚きをもたらして再び大ヒットを記録しました。興行収入はやはりその年の邦画実写作品の中で1位を記録して、なんとシリーズ累計では100億円をすぐに突破しました。
そして前作に続いて、今年2023年の夏に新作の「キングダム3 運命の炎」が劇場公開されます。そこで、注目されている一つが、秦国の飛信隊の副長である「羌瘣(きょうかい)」の活躍です。そこで今回の「TimeMachineMuseum」では、「羌瘣」のキャラクターが、どのように設定されていったのか注目したいと思います。
「羌瘣(きょうかい)のプロフィール」
- 武力:96+特大α
- 指揮力:86
- 知力:89
- 経験値:A
- 飛信隊の戦術の要となる最強クラスの副長
「キングダムの羌瘣が披露した奥義と死闘とは」
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飛信隊の副長である最強クラスの武力を誇る「羌瘣(きょうかい)」。「蚩尤(しゆう)」の後継者候補として育てられた、「羌族(きょうぞく)」の一人です。武器は、「緑穂(りょくすい)」と呼ばれる剣を体の一部として操る凄腕です。里を抜け出してから秦国の軍の兵卒となり、同じ伍の「信(しん)」と出会います。その頃から信に好意を持っており、後に信の子供を産むと宣言をして周囲を驚かせました。幼い頃は素直な性格でしたが、「羌象(きょうしょう)」を殺されてからは、心に闇を抱えるようになりました。信と出会ってからは心を開き、飛信隊への復帰後は、将軍を目指すと宣言しました。「山陽(さんよう)」の戦いの後に飛信隊を抜けて、「羌象(きょうしょう)」を殺した「幽連(ゆうれん)」と戦い、窮地に陥りながらも「羌象(きょうしょう)」が編み出した技で倒し復讐を果たすことにせいこうしています。
さらに、興味深い奥義を披露する場面もあります。それは「朱海平原(しゅかいへいげん)」で「龐煖(ほうけん)」との死闘の果てに命の灯が消えた信に対して行った技です。これは、蚩尤族に伝わる禁断の術、「呼び戻しの術」というもので。これを使用して蘇生を試みました。そして、天と地の間で、天まで続く朱い階段を登ろうとする信を引き留め、生き返らせることに成功しました。その後、自身の力が尽きかけたところを助けられ、現世に戻りました。信を助けた代償として寿命が縮まり、シユウ族としての力も弱まった状態となり、静養を余儀なくされたことで飛信隊の戦力は大幅に低下しました。
「史実にある実在の羌瘣とは」
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キングダムに登場する羌瘣ですが、実のところ史実に登場する実在の人でした。「史記」、「秦始皇本紀」には、「秦王即位後十八年、大軍で趙を攻めた。王翦(おうせん)は上地方面の将となり、キョウカイは河内方面の将となった。楊端和(ようたんわ)は邯鄲城を包囲した」「翌十九年、王翦と羌瘣は趙の東洋地方を平定し、趙王を捕らえた」という趣旨の記述が残っているようです。
秦国の大将軍である「李信(信)」より少しだけ「史記」への登場が早いのです。また武功を挙げていることから「羌瘣」は、「李信(信)」よりも格上の将軍だったという可能性もあるようです。しかし、史実の「羌瘣」に女性という記述はありません。ではなぜキングダムの中で女性、女武将、伝説の一族「蚩尤」として描かれているのでしょうか。もちろん、ストーリーに花を添える意味合いも考えられます。そして、蚩尤族の背景も関係しているのかも知れません。
この「蚩尤」というのは、中国神話に登場する神のことで、牛頭に人の体を持つと言われている神として登場しています。有名なのは、中華の最初の統治者である、黄帝との大戦争です。この戦争の中で多くの兄弟、魍魎を味方につけた蚩尤は、風、雨、霧といった自然を操って黄帝と戦います・しかしながら、最後に敗れてしまいます。
実はこうしたことから、残忍残虐な悪神として描かれることが多いようです。しかし、反対に戦の神として崇敬を受けている面もあるようです。そして、この「蚩尤」の姓が「羌」だと言われているのです。この点が、キングダムに登場する「羌瘣」が女性になった理由として挙げられます。
「キングダムの羌瘣のキャラ設定の経緯とは」
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こうした推測に関して、作者は過去のインタビューで次のように「羌瘣」についてコメントされているようです。
「武将として名前が残っている「羌瘣」は、女性と史実にあるわけではありません。ちなみに史記に男性と言う記述もありません。」とコメントされて性別は史実に載せられていないために女性だから間違いということではないということです。
さらに「当初は、まだ「楊端和(ようたんわ)」が、おじいちゃんの設定だった頃に1人ぐらい女武将が必要だと思って、名前が最も女の子のようなキョウカイを選んだのです。」とコメントされていることから名前のフィーリングや当初の設定状況が関係していたようです。
また「史記に記されるほどの武将なのですが、ヒロイン的な立ち位置にもなり得るので、見た目は、かわいい方が良いと言う思いもあり、フィジカルからして強いのではなく、特殊能力を備えることになりました。気功が中国ならではの感があるので、そこをベースに不思議な呼吸術をもってきて、さらに一族の歴史の重みを武器にしています。」と、特殊能力を持たせることで「羌瘣」の設定を強力な武将として史実に近づけたといえそうです。
またネーミングの由来については、「もともと祖は太鼓のシャーマン(巫女)で、「巫舞」の名称はそこからきています。というのは、実際にあった言葉で、「史記」を最初の方から読むと、神話から始まっていて、太陽が10個あったとか、その太陽を落とすとかそういう世界観なんですけど、人類を滅ぼす恐ろしい化け物(神)として登場するんです。設定を補強して行った結果、キョウカイは根本的に普通の人とは、一線を画するような強キャラになりました。」と由来についてコメントされています。
そして、「羌瘣」のエピソードについては次のようにコメントされています。「羌瘣の周りのエピソードは、信が目指す天下の大将軍とか、「嬴政(えいせい)」の中華統一とは、また異なるドラマなんですが、細部のストーリーにも説得力を持たせたいと言う気持ちで、これまた伸びていきました。やはり、ひとつキャラを作ると、そこのドラマをきっちり構成したくなるんですよね。構成すると、よりドラマチックに伝えたくなる。もうこれは僕の性分なんですが、今どんどん巻数が伸びてしまっているのはそのせいです。」ということで、神話から「羌瘣」のキャラクター設定が始まって、いろいろな他のキャラクターとの関係から形作られていったようです。
「最新作のキングダム3 運命の炎の押さえておきたい見どころのポイント」
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映画キングダムの注目のポイントは下記のような感じかと思います。
シリーズ3作目となる最新作が2023年7月28日金曜日に公開されるとのことです。
そして新作のタイトルは、「キングダム3 運命の炎」というものです。
実のところ、この規模の超大作としては、異例となる2年連続での公開となると言うことです。前作で映画館に駆けつけたファンの盛り上がりは継続中です。その中、再び暑い夏に公開されると言うのです。
そして、注目は今回の最新作で描かれるのは「馬陽の戦い」と「紫夏編」ということです。
キャラクター人気ランキングの中でも、最も人気のある「王騎将軍(オウキショウグン)」の戦闘と「嬴政(エイセイ)」の命の恩人について描かれているため、大迫力のシーンと悲しみの涙と人間の心の強さなど楽しみな内容となっていると思います。
そして映画はキングダムの柱、魂とも言える「なぜ、中華統一を目指すのか」というテーマに挑戦し続けています。
「新作映画に向けてキングダムのあらすじストーリーを振り返る」
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まだ1度も統一されたことがない、7つの大国が戦いに明け暮れていた春秋戦国時代と言われた時代が舞台です。
主役の信(シン)は、「山﨑賢人」さんが演じておられます。
この信は、戦争孤児として育っていますが、ともに夢を追いかけなくなった親友と同じ姿をした、秦の国王に出会います。
この国王は嬴政(エイセイ)で、「吉沢亮」さんが演じておられます。
信は国王である嬴政と出会い、信の人生はターニングポイントを迎えます。運命に導かれるように、中華統一への道を駆け抜けることになっていくのです。
そうした中にあって、「橋本環奈」さんが演じておられる、河了貂(カリョウテン)や「長澤まさみ」さんが演じておられる、楊端和(ヨウタンワ)の力を借りて、亡くなった親友と約束した「天下の大将軍になる」という約束を叶えるために、長く険しい道を歩んでいくことになったのです。
そして、信にとって初陣となる蛇甘平原の戦いで、羌瘣(キョウカイ)に出会います。
この羌瘣(キョウカイ)役は、「清野菜名」さんが園児取られます。
そして、この初陣となる戦いで信は、武功を挙げることになります。そして100人を率いる将へと昇格して、夢への道を進み始めることになったのです。しかし、そのような中、突如として趙(ちょう)が大群を率いて侵攻してきたと言う報告がありました。これに対して秦の軍というのは、寄せ集めの兵で構成されていました。この状況で趙の大軍を馬陽(ばよう)で迎え撃つことになるのです。圧倒的に不利と思われる中、秦の国王である嬴政は、大きく戦局を動かそうとします。
それは、かつて中華全土に名を轟かせた、「王騎」将軍を総大将に任命するのです。
今回、この「王騎(オウキ)」将軍を演じるのは、前回に続き、「大沢たかお」さんです。
しかし、不思議なのは「王騎」将軍は戦場離れていたのに戻ってきたということです。それで、なぜ「王騎」将軍は、戦場に戻ってきたのか?そして、因縁の地である馬陽で彼らを待ち受ける運命とは、どのようなものなのかということが描かれます。こうして、新たな信と仲間たちの夢を賭けた戦いが始まります。2023年7月28日(金)の映画公開を楽しみにしたいと思います。
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