【日本のインフレに対処】円安と物価上昇に伴い生活はどうなるのか

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【日本のインフレに対処】円安と物価上昇に伴い生活はどうなるのか

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2022年になって世界を混乱させている原因の一つがロシアによるウクライナ侵攻というニュースかもしれません。戦争に直接関係していないとしても、世界中の人々の生活に大きな影響を与えているからです。その影響というのが「インフレ」による生活苦かもしれません。「インフレ」自体は、2020年の「新型コロナ」の流行によりアメリカなど世界各国で物価が上がって引き起っていました。輸入に頼っている日本にとっても2022年になってからは、肌で感じられるようになってきました。では、どのように「インフレ」に対する対策を考えることができるのでしょうか。まず、100年の時を遡って第一次世界大戦後のドイツと2015年のベネズエラの経済状況に注目してみましょう。


「ハイパーインフレが起きたドイツの実情とは?」

第一次世界大戦後のドイツでは、敗戦国として賠償金が国家予算の20倍、1918年~1923年の間で1兆倍の「インフレ」が起こってしまいました。この時にはなんと「100億円札」というものが存在するほど経済は悪化していました。この経済がどれほど厳しいものだったのかというと、例えば、おもちゃの積み木を買うためにも大量のお金が必要となり、結果的にお金の札束を積み木代わりにしたり、パン一つを買うためにリアカーの荷台一台分の貨幣が必要となっていました。


「2015年のベネズエラのインフレ状況」

2015年のベネズエラの経済状況も「インフレ」が、どのように生活に影響するのか参考になるかと思います。この時、ベネズエラはアメリカから金融制裁を受けていたこと、ベネズエラの原油事業の価格が下落したこともあり、例えば100円で買えていたものが→268万円に値上がりし、買えなくなるほど物価が上昇し「インフレ」が起こってしまい、物が買えないことで国民の平均体重が20㎏減少するほどまでになってしまいました。また産業品も外貨獲得のために輸出されてしまい、国民が貧困に陥ってしまいました。


「ジンバブエでは100兆ドル札が登場」

ジンバブエにおいては「ハイパーインフレ」が起こってしまい、2009年には100兆ジンバブエドルが登場するほど「インフレ」が起こってしまい経済が悪化してしまいました。


「インフレより酷いハイパーインフレの生活」

「ハイパーインフレ」の状態に陥ってしまうと、資産が紙くずとなってしまい、外国からの輸入品は買えなくなってしまいます。これは国民全員が破産してしまうこととなり、何かを手に入れるためには物々交換という文明が逆戻りしてしまう、経済が衰退するのが、「ハイパーインフレ」であり非常に恐ろしい生活状況になるといえます。


「日本のインフレの影響とは」

日本は、現在2022年4月で5%の円安に直面しています。輸入が多い日本にとっては、円安という円の価値が下がるということは、海外の商品を購入するために多くのコストがかかってしまうということです。それに加えて原油高となっています。レギュラーガソリンの価格は、1リットル=170円となっておいますが、これは2021年4月の1リットル=144円からすると20%も上昇しています。このために日本政府はガソリン補助金を引き上げました。この補助金は石油会社に与えてガソリンの売値を適正化するというのが目的です。また電気料金も火力発電に使う原油や天然ガス(LNG)など資源が高騰しているために前年比で+20%上昇。また食品価格も値上げもしくは、ステルス値上げ(内容量減少)が起こっています。こうした経緯から日本も「インフレ」になっているのです。実際には2021年9月から消費者物価指数はプラスとなっていて2022年3月では+0.9%に上昇しています。とはいうものの輸入品である原油関連、小麦関連などは生活に直結しているために「インフレ」の影響は厳しいと感じます。


「インフレに対する防衛とは?」

「インフレ」が起こってしまい、さらに酷い「ハイパーインフレ」に経済が進んでしまった場合に備えとして何ができるのでしょうか。

〇「とにかく貯金を貯めておく」というのが対策なのでしょうか。実はそうではありません。「逆複利の力」が働いてしまうからです。つまり貯金の価値は、年々下がっていくこととなるからです。

  • 例えば、金利が2%の場合
  • 現在→100万で買えた車
  • 1年後→102万円
  • 2年後→104.04万円
  • 10年後→119.5万円(-16%)
  • 20年後→145.7万円(-32%)

〇金融資産(株・金など)

「インフレ」が起こってしまったときに乗り越えて価値が上がると言われるのが、金融資産(株・金など)です。これは歴史が証明している点かもしれません。

1802年から2000年代のアメリカの資産運用について調べてみると、下記のようになっていました。

  • 現金:1ドル→0.05ドル(20分の1まで価値が減少)
  • 金:1ドル→4.5ドル
  • 株式:1ドル→734ドル

つまりインフレを超えるリターンがあったということになります。

日本においては、外貨を持っておいて対処するということもできます。日本円の価値が下がっていったとしてもアメリカドルを持っておくことで価値を継続させる。実際、日本は2016年からマイナス金利が続いているからです。それに対してアメリカなどは金利が上昇。外貨を持つことで金利差から円安が続いて円の価値が下がってもアメリカドルによって対処できるということです。不動産を持っておくこともできるかもしれません。今の借金というのも「インフレ」が進めば進むほどに相対的に低くなっていくからです。ですから低い金利の時に借金をしておくこともできるかもしれません。現物資産として高価なものを購入するということです。コンパクトで高価なものの一つが時計です。例えば、「ROLEX]は「インフレ」が進めば進むほどに価格が上がっていくこともあるからです。

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管理人:TMM

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未来に残したい、繋げたいをテーマに日々を過ごすことに夢中。そのテーマに自然界、歴史、科学、教育など、あらゆる方面から未来と過去を行き来出来たら、現在どうなっているか、これから先どうなるのか気になることが多く、今更ながら様々な分野を勉強中。