【スバル・STI E-RA】ニュルブルクリンク最速マシンのスペック

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【スバル・STI E-RA】ニュルブルクリンク最速マシンのスペック

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「スバル・STI E-RAコンセプト」がニュルブルクリンク北コースで2022年中に走行テストを開始するということで完成に近づいているということです。これは、「スバル」のEVモデル初のレーシングマシンが誕生するということになることを意味しています。しかしながら、この事実は「スバル」がEVモデルの開発においては他の自動車メーカーからすると随分と遅れていることを意味していることにもなります。実はEVノウハウもないままにニュルブルクリンクサーキット最速を目指すことを発表した形となっており驚愕のニュースともいえます。そこで今回の「TimeMachineMuseum」では、「スバルSTI E-RAコンセプト」がどれほど驚くべき開発が行われているのか、その経緯やスペックに注目します。


「スバルのEVモデルの開発実績」

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自動車メーカーで「スバル」といえば、ラリーのイメージが強いかもしれません。「スバル」独自の水平対向エンジンの開発と、このパワーユニット搭載による低重心化で得る運動性能で何度も世界ラリー選手権(WRC)で優勝を重ねています。このことは、1992年に登場した初代モデルの「インプレッサWRX」がWRCで初参戦ながらも常勝マシンとなったは記憶に残るものとなりました。現在では市販モデルで、この当時に500台限定生産された「スバル・インプレッサWRX 22B STI」は、最低でも1000万円以上のプレミア価格で取引されていることは有名です。しかし、水平対向エンジンの開発をストップしてしまったために「スバル」独自の強さが失われる結果となりました。これは、EV市場の台頭で内燃機関エンジン市場縮小の世界的な流れに飲み込まれてしまったことがあります。最近までEVモデルの開発などは行わないと「スバル」は公言していましたが、経営者が変わった途端にEVモデルの開発を発表。これによって水平対向エンジンの開発からEVへと舵を切った「STI」によるEVモデルの開発が推し進められ「スバルSTI E-RAコンセプト」が誕生することになったのです。ちなみに「スバルSTI E-RAコンセプト」の「E-RA」とは、「Electric-RecordAttempt(電気、記録への挑戦)」を意味しており、2023年のニュルブルクリンク最速ラップタイム、400秒を記録することを目標としています。


「スバル・STI E-RAコンセプト」:ニュルブルクリンク最速

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また「スバル・STI E-RAコンセプト」は、エアロダイナミクス空力を追求したモデルでもあります。なんとボディの上部や下部の空気の流れを利用するダウンフォースや冷却などだけでなく側面の空気の流れも細かく分析しており、ドアノブなどの細かいパーツのデザインも熟慮されているということです。これは、最高速だけでなく空気を利用してコーナリング速度を向上させるためには必要不可欠なポイントでもあります。また空力をコントロールすることはマシンのコントロール性能に直結しており、マシンやドライバーを守るという安全性にも寄与しているのです。こうした細かな点も追求していることからも「スバル」の本気とニュルブルクリンク最速への拘りがうかがえます。この空力を追求したデザインの結果、ボディサイズは全長5010㎜、全幅2000㎜、全高(ルーフスクープ含む)1310㎜という数字となっています。これは、フェラーリや「日産・GTR」などよりも全長は約40㎝長いボディサイズとなっています。そして、ボディフロントはタイヤよりも低くデザインされていますが、これはエンジンなどからバッテリーや駆動システムが低く搭載され、冷却などの空力を考慮した結果、タイヤアーチを削るようなデザインとなっています。またフロントにはインバーターを冷却するために水冷ラジエーターが搭載されていますが、ここに空気を流すためにダクトが設けられています。さらに前後のモーター冷却のために車体の中に前後にオイルクーラーも装着されています。もちろん「スバル・STI E-RAコンセプト」のパワーユニットは、モーターですが電気を動力に変換する効率は90%以上ということです。これは、「スバル・STI E-RAコンセプト」の電力は90%が最高出力の1088馬力に変換され、残りの10%は熱となって放出されているということになります。つまりこの10%の熱のために冷却システムが必要となっているということです。次にホイール形状についてですが、溝が切られたデザインとなっており、この溝によって空気の渦が発生してボディから空気が剥離していくように考えられているということです。そして、この渦が発生することでホイールアーチの中の空気を引っ張り出すという効果もあるようです。またルーフスクープが設置されていますが、これは後輪駆動用のモーターのオイルクーラーの冷却用です。こうした徹底的に追求された空力ですが、さらにコンピューターによるCFD(数値流体力学)の解析中で実車風洞試験は時間が必要だということです。まさに「スバルSTI E-RAコンセプト」は、「Electric-RecordAttempt(電気、記録への挑戦)」を意味する通り、2023年のニュルブルクリンク最速ラップタイム、400秒を記録することになるでしょう。


「スバル・STI E-RAコンセプト」:スペック

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ファンからすると満を持してのEVモデルの発表となった「スバル・STI E-RAコンセプト」ですが、そのスペックは凄まじいものでした。最高出力は1088馬力という驚異のハイパーカーを作り、ニュルブルクリンク最速を狙えるほどの完成度に仕上げての発表。これはファンのみならず自動車メーカー全体に衝撃を与えるものになったと思います。ボディ構造は、炭素繊維強化プラスチック製モノコック(フルカーボン製)、全長:5010㎜、全幅:2000㎜、全高:1310㎜、車両重量:1690㎏。パワーユニットは、ヤマハ製ハイパーEV用200kwモーター(ギア、インバーター一体式)で最高出力:1088馬力(800kw)、駆動方式はAWD(ホイール×1モーターで全輪駆動)、スバル製四輪独立トルクベクタリング技術、バッテリー容量:60㎾/h(ニュルブルクリンク最速目標のための必要最低限)。ブレーキシステムはブレンボ製AP Racing。

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未来に残したい、繋げたいをテーマに日々を過ごすことに夢中。そのテーマに自然界、歴史、科学、教育など、あらゆる方面から未来と過去を行き来出来たら、現在どうなっているか、これから先どうなるのか気になることが多く、今更ながら様々な分野を勉強中。