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【李牧】キングダムの最強の趙国三大天の最期を史実と照合した結果
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新作が期待されている映画、「キングダム」。振り返ると2019年にシリーズ一作目が公開されましたが、公開されると興行収入は公開された実写邦画作品の中で1位を獲得しました。それから3年後、「キングダム2 遥かなる大地へ」が公開され前作を超える圧倒的な映像体験で数多くの驚きをもたらして再び大ヒットを記録しました。興行収入はやはりその年の邦画実写作品の中で1位を記録して、なんとシリーズ累計では100億円をすぐに突破しました。
そして前作に続いて、今年2023年の夏に新作の「キングダム3 運命の炎」が劇場公開されます。注目は趙国の三大天の「李牧(りぼく)」です。中華の中で知力、武力ともに能力が高く肩を並べることのできる者はいないとまで言われている武将です。秦国の大王である「嬴政(えいせい)」が中華統一を目指す中で最大の敵将となることでしょう。そこで今回の「TimeMachineMuseum」では、趙国の三大天の「李牧」のキングダムと史実による最期を照合して注目したいと思います。
「趙国の三大天の李牧のプロフィール」
- 武力:91
- 知力:100
- 指揮力:99
- 経験値:S
「趙国の三大天最強の李牧の略歴」
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趙国の元宰相。元は匈奴と接する趙国北部の都市である雁門を守っていた将軍で、その活躍が趙国の邯鄲まで届いたことで、趙三大天に抜擢されました。戦術戦略においては中華に並ぶ者はいない絶対的な存在です。「李牧」は個の武力も高い武将として登場しています。知略型の武将ですが、本能型の武将を研究して、その仕組みを解析し、自軍に取り入れるなど練兵も優れています。過去の過ちから戦を嫌い、平和を何より望んでいる人物でもあります。戦場で「龐煖(ほうけん)」に命を救われた過去もあります。趙三大天に抜擢された後、すぐに秦国の大将軍「王騎(おうき)」、燕国の将軍「劇辛(げきしん)」を倒し、合従軍を起こして秦国を滅亡寸前に追い込むなど、中華の中心人物となります。「嬴政(えいせい)」の中華統一の夢は悲劇の道だと断じました。そして、このことに反対、返り討ちにすると宣言しました。その後、秦国の趙国の鄴攻略戦では、王都軍の協力がない中、自軍と「尭雲(ぎょうん)」の軍、「趙峩龍(ちょうがりゅう)」の軍で「王翦(おうせん)」を朱海平原で迎撃しました。そして、「王翦軍」を兵糧攻めにする戦略をします。
朱海平原では、「王翦」と戦略面で互角以上の戦いをしますが、秦国の「信」ら若い将校たちの覚醒を読み切ることができず、撤退に追い込まれました。その後、「王翦軍」を趙国の鄴に閉じ込めた上で兵糧攻めに切り替えました。しかし、斉国からの支援によって失敗します。敗戦の責任を負って処刑されるところでしたが、趙国の「とうじょうおう」が急死したために出獄しました。名君と名高い「嘉太子」の下で国の立て直しを計るものの、先王の遺言によって王位を継承したのは暗君の「遷」でした。「遷」に従う大臣である「郭開」の命によって「李牧」は邯鄲を追放されてしまいます。こうしたことゆえに趙国の行く末に「李牧」は絶望感に満たされます。しかし、「カイネ」や「舜水樹」の支援で心機一転。邯鄲を脱すると、邯鄲から遠い青歌の地で力を蓄え、復権の準備を行います。
「趙三大天の李牧の最期とは」
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趙国の最強武将、趙三大天。その一角が「李牧」。キングダムの主人公「信」が目指す「天下の大将軍」になるためには、避けては通れない最強のライバルです。
「李牧」は、武力と智謀を兼ね備える武将で、数々の歴戦をくぐり抜けてきた武将です。また知略に優れた策略家でもあります。さらに情報戦における手段は抜群の武将です。
馬陽の戦いに先立って、匈奴の軍200000を撃破した際には、大規模な情報封鎖を行っています。他国のみならず、趙国の軍にさえ事実を隠していたほどです。
また、行軍能力においても優れています。馬陽の戦いの終盤、「李牧」は突如として40,000の兵を率いて登場しました。
そのスピードは、秦国の六大将軍最後の一人である「王騎」の予測を遥かに上回っており、趙国軍の総大将の「龐煖」が「王騎」を討ち倒す機会のお膳立てとなりました。ちなみに「王騎」を討ち取った功績により、「李牧」は趙国の宰相に任じられました。
勢いに乗った「李牧」は、楚国の「春申君」を取り込み、さらに魏国、韓国、燕国を煽動して合従軍を結成しました。さらに「李牧」は戦線が膠着することを予測しており、密かに自軍を率いて秦国の首都である咸陽へと進軍することさえしました。しかし結果は、さいにおいて秦王「嬴政」と「信」が率いる民兵の激しい抵抗に苦戦。さらに「楊端和」の山民族の大軍に急襲されて敗北しています。これにより合従軍も撤退を余儀なくされ、責任を追及された「李牧」は一時的に左遷されました。
キングダムの「李牧」の功績を史実の「史記」、「廉頗藺相如列伝」と照合すると結果はどうなるのでしょう。「司馬遷」によると、「李牧」は守戦の名将とされています。
もともとは、趙国の北部の国境軍長官を任されていました。
「李牧」は、多数の間諜を放つなどして厳重な警戒を行い、大きな損害を被ることなく任務を果たしていました。また、部下を厚遇する義の人でもありました。
ところが、徹底的な防衛、籠城続けたことが批判を招き、「李牧」は人を解かれてしまいます。後任の武将は匈奴に対して果敢な攻勢を仕掛けます。しかし、逆に被害が増大してしまいます。この過ちに気付いた趙国の王は、「李牧」に復帰を願いました。「李牧」は当初、病と称して固辞していましたが、自策を変えないことを条件に将軍の地位に戻ります。
ある時、匈奴の小隊が偵察に来たのを察知した「李牧」は、わざと数千人を置き去りにして敗退を装います。家畜を略奪した匈奴は味を占めて、大軍で攻め入ってきます。これが「李牧」の策略でした。「李牧」は、伏兵と遊撃部隊で匈奴の軍を挟み撃ちにする攻撃をします。これによって匈奴軍は10万以上の騎兵を失うこととなりました。その後、10年余りは侵攻してくることはありませんでした。
その後、紀元前234年に「藺相如」や「趙奢」といった名将を次々に亡くしていった趙国は、長平の戦いで秦国に大敗を喫します。そして衰亡していきます。また老将の「廉頗」が出奔したことから、「李牧」は大将軍に任じられ、中央に召喚されました。紀元前233年頃から秦国が趙国に対して幾度も侵攻しますが「李牧」による策によって、いずれも撃退しています。
ところが、「李牧」にも最期が訪れます。紀元前229年、秦国の大将軍「王翦」が趙国に侵攻します。これに対して趙国は「李牧」を防御に向かわせます。「李牧」に大敗を喫していた秦国は一計を案じて「幽繆王」の奸臣である「郭開」に賄賂を送り、趙国の王と「李牧」との離間を画策します。「郭開」は、趙王に対して「李牧と司馬尚が謀反を企てている」と讒言。
優秀な「李牧」を恐れていた「幽穆王」は、「郭開」の言葉を聞き入れ、「李牧」を更迭しようとします。しかし、この王命を断固拒んだ「李牧」は刑死します。巧みな知略で恐れられた「李牧」は、謀略によって命を落としたのです。
その3ヶ月後、趙国の首都である邯鄲は陥落します。こうして、「李牧」が最期を迎えると趙国はすぐに滅亡してしまいました。
「最新作のキングダム3 運命の炎の押さえておきたい見どころのポイント」
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映画キングダムの注目のポイントは下記のような感じかと思います。
シリーズ3作目となる最新作が2023年7月28日金曜日に公開されるとのことです。
そして新作のタイトルは、「キングダム3 運命の炎」というものです。
実のところ、この規模の超大作としては、異例となる2年連続での公開となると言うことです。前作で映画館に駆けつけたファンの盛り上がりは継続中です。その中、再び暑い夏に公開されると言うのです。
そして、注目は今回の最新作で描かれるのは「馬陽の戦い」と「紫夏編」ということです。
キャラクター人気ランキングの中でも、最も人気のある「王騎将軍(オウキショウグン)」の戦闘と「嬴政(エイセイ)」の命の恩人について描かれているため、大迫力のシーンと悲しみの涙と人間の心の強さなど楽しみな内容となっていると思います。
そして映画はキングダムの柱、魂とも言える「なぜ、中華統一を目指すのか」というテーマに挑戦し続けています。
「新作映画に向けてキングダムのあらすじストーリーを振り返る」
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まだ1度も統一されたことがない、7つの大国が戦いに明け暮れていた春秋戦国時代と言われた時代が舞台です。
主役の信(シン)は、「山﨑賢人」さんが演じておられます。
この信は、戦争孤児として育っていますが、ともに夢を追いかけなくなった親友と同じ姿をした、秦の国王に出会います。
この国王は嬴政(エイセイ)で、「吉沢亮」さんが演じておられます。
信は国王である嬴政と出会い、信の人生はターニングポイントを迎えます。運命に導かれるように、中華統一への道を駆け抜けることになっていくのです。
そうした中にあって、「橋本環奈」さんが演じておられる、河了貂(カリョウテン)や「長澤まさみ」さんが演じておられる、楊端和(ヨウタンワ)の力を借りて、亡くなった親友と約束した「天下の大将軍になる」という約束を叶えるために、長く険しい道を歩んでいくことになったのです。
そして、信にとって初陣となる蛇甘平原の戦いで、羌瘣(キョウカイ)に出会います。
この羌瘣(キョウカイ)役は、「清野菜名」さんが演じておられます。
そして、この初陣となる戦いで信は、武功を挙げることになります。そして100人を率いる将へと昇格して、夢への道を進み始めることになったのです。しかし、そのような中、突如として趙(ちょう)が大群を率いて侵攻してきたと言う報告がありました。これに対して秦の軍というのは、寄せ集めの兵で構成されていました。この状況で趙の大軍を馬陽(ばよう)で迎え撃つことになるのです。圧倒的に不利と思われる中、秦の国王である嬴政は、大きく戦局を動かそうとします。
それは、かつて中華全土に名を轟かせた、「王騎」将軍を総大将に任命するのです。
今回、この「王騎(オウキ)」将軍を演じるのは、前回に続き、「大沢たかお」さんです。
しかし、不思議なのは「王騎」将軍は戦場離れていたのに戻ってきたということです。それで、なぜ「王騎」将軍は、戦場に戻ってきたのか?そして、因縁の地である馬陽で彼らを待ち受ける運命とは、どのようなものなのかということが描かれます。こうして、新たな信と仲間たちの夢を賭けた戦いが始まります。2023年7月28日(金)の映画公開を楽しみにしたいと思います。
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