【世界の石油埋蔵量】石油が地球上から消えると世界はどうなるか?

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【世界の石油埋蔵量】石油が地球上から消えると世界はどうなるか?

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再生可能エネルギーの推進によって原油脱却が注目を浴びています。しかし、現状では石油なしに十分なエネルギーが生産できるという可能性としては不安もあります。電気やプラスチックや薬など石油の存在を前提にした商品が多岐にわたっています。そして、石油をめぐっては現在でも世界中で争いが絶えていません。石油が限りある資源であることは事実であり、50年前には石油は今後30年で枯渇するとさえ考えられていました。そうした中、脱炭素、原油脱却、再生可能エネルギーが世界中で推進される現在でも石油は生活に欠かせない資源として使用されています。では、この重要な資源である石油が地球上で枯渇したとしたら何が起きるのでしょうか。そこで今回の「TimeMachineMuseum」では、エネルギー資源である石油が世界から無くなるとどうなるのかに注目します。


「現在の世界全体の石油の埋蔵量とは」

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現在の地球上に眠っている石油の埋蔵量は、2020年可採埋蔵量は、1兆7,300億バレル(2,400億トン)と考えられています。ちなみにこれは90%以上の確率で存在すると考えられる石油の埋蔵量を計算したものです。このデータと比較して2019年の全世界の石油の生産量は、1日当たり1億バレルとされています。この二つのデータから石油の可採年数を計算すると、可採年数は47年~48年ということです。つまりは2066年~2067年には、地球上から石油は存在しなくなる、世界中から石油が枯渇するということになります。単純に計算すると、2066年~2067年ですが地球上に存在していた植物や藻類が海底に堆積して長い年月をかけて有機物が炭化水素へと変化して石油が出来ています。さらに石油が存在する数百万年以上前の地層は地中奥深くに眠っています。そう考えると、石油の埋蔵量を正確に推定し計算することは現代技術をもってしても不可能に近いということです。ですから地中に存在する石油の埋蔵量は考えられている以上に多く存在している可能性があります。また石油の可採埋蔵は、現在の技術で経済的に採掘できる量のことを表しています。そう考えると今後、技術が進歩していけば、これまで採掘できなかった油田から石油が採掘できるようになるかもしれません。そうなれば、石油の可採埋蔵量は増加していくことになるかもしれません。また石油の値段が1バレル100ドルから120ドルに上昇すれば、採掘コストが1バレルあたり110ドルかかるような油田から採掘することが出来るようになります。こうした事柄を考えると石油の可採埋蔵量は変動していくということがわかります。今後、世界中で石油脱却の流れが浸透し石油使用量が減少していけば、石油が永遠に枯渇しないという考え方もできるということです。


「現代社会で地球上から石油が消えるとどうなるのか」

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現在の石油依存の社会全体で世界中から石油が消えてしまうとどうなるのでしょうか。石油が採掘できない状態に世界中の油田がなってしまうと石油が使用できない状態になるのでしょうか。実のところ石油は世界中で備蓄されているため石油使用不可の状態になるわけではありません。例えば、日本では200日分の石油が常時貯蔵されています。とはいえ備蓄は平常時のものです。ですから世界中で石油製品の値上がり、買い占めなどパニック状態に陥ってしまうことになるかもしれません。実際、過去において1973年に石油が1バレル、3ドルから12ドルに値上がりした際にパニック状態になりました。もし、石油の値上がりではなく石油が存在しなくなるという事態になれば、世界中でパニックとなることは間違いありません。しかも、一般人のためには自動車の燃料供給は制限され、内燃機関エンジンの自動車での移動は不可能となってしまうことでしょう。この際には、電気自動車や電車といった電動での移動手段においても同様です。日本では発電のための石油の割合は、6%程度です。世界全体では3%程度です。しかし、火力発電所で使用する石炭や天然ガス、原子力発電所で使用するウランなどの燃料は、すべてタンカーやトラックなどを用いての運搬であり、タンカーは重油を燃料としていることがほとんどです。そのために燃料である石油を発電所まで運搬することは不可能でしょう。しかし、2022年の現在ではトラックやタンカーも電動化するというプロジェクトがあり、航空機も電動化し今後10年でこうした運搬技術が発展し、発電量は大きな問題にならなくなる可能性もあるようです。日常生活製品は、石油を使用するプラスチック製品や薬、肥料、ゴム製品、アスファルトなどです。石油は、炭素と水素が結合した化合物であるために多くの化学物質の出発点となることが出来るというメリットがあります。では、こうした日常生活品の石油製品が全く製造できなくなるのでしょうか。実のところ効率を考えなければ、現代技術で水と大気中の二酸化炭素からエチレンや一酸化炭素を合成し、それらを使って多くの化学物質を合成することは可能なのです。しかし、世界中で電力が逼迫していることや化学製品を製造するためには以前とは比較にならないほど効率の悪いエネルギーを多く使用する製法に頼らなければなりません。石油自体がエネルギーの資源であるために石油が存在しなくなったあとも現在の生活を送るためには、代替エネルギーが必要となります。現状では、ウランを使用する原子力発電所を増やし、稼働効率を向上させることくらいが精いっぱいのできることでしょう。

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  1. 2022 03.07

    Hello world!

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管理人:TMM

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未来に残したい、繋げたいをテーマに日々を過ごすことに夢中。そのテーマに自然界、歴史、科学、教育など、あらゆる方面から未来と過去を行き来出来たら、現在どうなっているか、これから先どうなるのか気になることが多く、今更ながら様々な分野を勉強中。