【秦国六大将軍】キングダムの戦争の自由という制度は実在したのか

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【秦国六大将軍】キングダムの戦争の自由という制度は実在したのか

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壮大な歴史スペクタクル映画、「キングダム」。振り返ると2019年にシリーズ一作目が公開されましたが、公開されると興行収入は公開された実写邦画作品の中で1位を獲得しました。それから3年後、「キングダム2 遥かなる大地へ」が公開され前作を超える圧倒的な映像体験で数多くの驚きをもたらして再び大ヒットを記録しました。興行収入はやはりその年の邦画実写作品の中で1位を記録して、なんとシリーズ累計では100億円をすぐに突破しました。

そして前作に続いて、今年2023年の夏に新作の「キングダム3 運命の炎」が劇場公開されます。そうした中で原作のキングダム、実写版のキングダム、ともに初期から主人公の「信」が憧れ、目標とする秦国の将軍。その中でも「秦六大将軍」としての生き残りとして戦場に戻ってきた「王騎」の戦いには注目が集まっています。では、「王騎」をはじめとする「秦国の六大将軍の制度」とは一体何のか。そして実際には「秦国の六大将軍の制度」が存在したのかということに注目します。


「六大将軍の制度は存在しないものか?」

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かつての秦国には、「昭王」という国王が存在していました。現在の秦国の王は、「嬴政」ですが、遡って三代前の国王が「昭王」でした。なんと「昭王」は、在位五十五年のほとんどを戦場で過ごした、伝説的な人物で戦神と称されていました。

「王騎」によれば、中華統一の夢を語る時に瞳が少年のような輝きを持つ人物で、秦国の全武人に慕われていたということです。そして、この「昭王」が秦国の六大将軍の制度を作ったとされています。

しかしながら、この六大将軍の制度ですが、歴史書の「史記」には登場していないことから、キングダムのオリジナルの設定です。ただ、「白起」、「王齕」、「胡傷」、「司馬錯」、「きょう」、「王騎」の六名は実際に史書に登場します。活躍こそキングダムの作中のストーリーとは異なりますが、戦国時代の中国の大陸を駆け抜けた人物たちでした。

「昭王」は、六大将軍に「戦争の自由」という特権を与えました。彼らは戦場を所狭しと暴れてまわり、秦国の領土拡大に大きく貢献しました。しかしながら、「昭王」が没してから以降は、その特権を継ぐ者は長らく現れていませんでした。物語の幕が開いた時に存命だったのは「王騎」のみになっていました。

これに対して、秦国の武将である「蒙武」は、「六大将軍制度の復活」を上奏しました。しかしながら、文官たちは反対しました。なぜなら、戦争の自由を認められた六大将軍は、あまりに危険な諸刃の剣になるからです。手綱を握る者がいなければ、謀反で国を内部から崩壊させかねないからです。

秦国の将軍である「壁」は、原作の10巻99話で「昭王と六大将軍の間には揺るぎない鉄の忠誠心でつながっていた」と述べています。「壁」の言葉からも分かるように六大将軍制度は、「昭王」の存在があればこそ、この制度は実現して機能していたのです。

「昭王」の曾孫である秦国の王が「嬴政」は、「加冠の儀」を執り行い、内政においても「呂不韋」との権力争いに勝利。さらに蕞城攻防戦で、圧倒的な人間力で民兵を鼓舞して、蕞、そして、王都の咸陽、秦国の危機を救いました。その後は、鄴攻略などかつての「昭王」のように中華統一の夢、目標に向かって前進。そうした中、キングダムの作中では六大将軍制度が復活して、「騰」、「楊端和」、「蒙武」、「王翦」、「桓騎」の五人が現在のところ任命されています。


「最新作のキングダム3 運命の炎の押さえておきたい見どころのポイント」

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映画キングダムの注目のポイントは下記のような感じかと思います。

シリーズ3作目となる最新作が2023年7月28日金曜日に公開されるとのことです。

そして新作のタイトルは、「キングダム3 運命の炎」というものです。

実のところ、この規模の超大作としては、異例となる2年連続での公開となると言うことです。前作で映画館に駆けつけたファンの盛り上がりは継続中です。その中、再び暑い夏に公開されると言うのです。

そして、注目は今回の最新作で描かれるのは「馬陽の戦い」と「紫夏編」ということです。

キャラクター人気ランキングの中でも、最も人気のある「王騎将軍(オウキショウグン)」の戦闘と「嬴政(エイセイ)」の命の恩人について描かれているため、大迫力のシーンと悲しみの涙と人間の心の強さなど楽しみな内容となっていると思います。

そして映画はキングダムの柱、魂とも言える「なぜ、中華統一を目指すのか」というテーマに挑戦し続けています。


「新作映画に向けてキングダムのあらすじストーリーを振り返る」

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まだ1度も統一されたことがない、7つの大国が戦いに明け暮れていた春秋戦国時代と言われた時代が舞台です。

主役の信(シン)は、「山﨑賢人」さんが演じておられます。

この信は、戦争孤児として育っていますが、ともに夢を追いかけなくなった親友と同じ姿をした、秦の国王に出会います。

この国王は嬴政(エイセイ)で、「吉沢亮」さんが演じておられます。

信は国王である嬴政と出会い、信の人生はターニングポイントを迎えます。運命に導かれるように、中華統一への道を駆け抜けることになっていくのです。

そうした中にあって、「橋本環奈」さんが演じておられる、河了貂(カリョウテン)や「長澤まさみ」さんが演じておられる、楊端和(ヨウタンワ)の力を借りて、亡くなった親友と約束した「天下の大将軍になる」という約束を叶えるために、長く険しい道を歩んでいくことになったのです。

そして、信にとって初陣となる蛇甘平原の戦いで、羌瘣(キョウカイ)に出会います。

この羌瘣(キョウカイ)役は、「清野菜名」さんが演じておられます。

そして、この初陣となる戦いで信は、武功を挙げることになります。そして100人を率いる将へと昇格して、夢への道を進み始めることになったのです。しかし、そのような中、突如として趙(ちょう)が大群を率いて侵攻してきたと言う報告がありました。これに対して秦の軍というのは、寄せ集めの兵で構成されていました。この状況で趙の大軍を馬陽(ばよう)で迎え撃つことになるのです。圧倒的に不利と思われる中、秦の国王である嬴政は、大きく戦局を動かそうとします。

それは、かつて中華全土に名を轟かせた、「王騎」将軍を総大将に任命するのです。

今回、この「王騎(オウキ)」将軍を演じるのは、前回に続き、「大沢たかお」さんです。

しかし、不思議なのは「王騎」将軍は戦場離れていたのに戻ってきたということです。それで、なぜ「王騎」将軍は、戦場に戻ってきたのか?そして、因縁の地である馬陽で彼らを待ち受ける運命とは、どのようなものなのかということが描かれます。こうして、新たな信と仲間たちの夢を賭けた戦いが始まります。2023年7月28日(金)の映画公開を楽しみにしたいと思います。

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管理人:TMM

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未来に残したい、繋げたいをテーマに日々を過ごすことに夢中。そのテーマに自然界、歴史、科学、教育など、あらゆる方面から未来と過去を行き来出来たら、現在どうなっているか、これから先どうなるのか気になることが多く、今更ながら様々な分野を勉強中。