【新幹線N700S】アメリカ鉄道で10兆円で採用しJR東海が支援

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【新幹線N700S】アメリカ鉄道で10兆円で採用しJR東海が支援

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事故や災害など、あらゆる事態に備えて世界から「安全・安心」の高品質で注目されているのが日本の鉄道業界です。安全技術だけでなく鉄道の運転手は秒/分の誤差なく運航できるように訓練されており信頼を確立しています。こうしたレベルの高い日本の鉄道業界ですが、最高レベルの「日本の新幹線技術」がアメリカに採用されるということです。しかも導入されるのは、日本の鉄道技術に加えて日本の鉄道の安全基準規則も導入されるようです。そこで今回の「TimeMachineMuseum」では、日本の鉄道においてとりわけ最高レベルで運行されている「新幹線技術」に注目します。


「250兆円インフラ投資計画/アメリカ雇用プランとは」

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2021年3月にアメリカのバイデン大統領が公表したものが「アメリカ雇用プラン」というものです。これは、インフラを中心とした幅広い分野に総額2.3兆ドル(約317兆円)の投資を行うというものでした。次の5つの項目が主だった計画でした。1:「インフラの更新・改良」、2:「数百万の雇用創出」、3:「産業の競争力強化」、4:「クリーンエネルギーへの転換」、5:「人種差別の是正」。こうした中で交通機関に850億ドル(約11兆円)、アムトラックに800億ドル(約10兆円)が充てられることになっています。このアムトラックとは全米鉄道旅客公社のことで全米を結ぶ鉄道旅客輸送を運営する公共企業です。アメリカの政策は、鉄道であるアムトラックを重要視しています。2009年には、全米を高速鉄道ネットワークで結ぶ計画を発表しました。その際には、カリフォルニア州に35億ドル(約4550億円)の補助金を出しています。2020年において大統領選でカリフォルニア州の高速鉄道計画を完遂するという選手公約を掲げているのです。それゆえにアメリカのテキサス州の高速鉄道建設にアメリカの予算がつくのかは不透明ですが、運輸長官は「高速鉄道は中国、日本、ヨーロッパ各国で実現しており、我々に出来ない理由がない。テキサスだけでなく全米で高速鉄道による自由な旅が実現すれば経済が活性化する」とコメントしています。このことからアメリカ雇用プランでの予算計上は明確ではないものの、政策としても高速鉄道建設は重要であるという姿勢に変化はないようです。


「アメリカのテキサス州新幹線技術とは」

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アメリカのテキサス州での高速鉄道建設の計画は約10年前から進められています。ダラスからヒューストンまでの約379キロを結ぶ路線です。この距離は車で移動するとなれば現在、4時間かかる距離のようです。ここに高速鉄道が完成すると移動時間は1.5時間も短縮されるということです。しかしながら、鉄道沿線の土地問題が裁判となっていました。その後、2022年6月の最高裁で事業主体の「テキサス・セントラル社」が「鉄道運営会社」として認められる判決が下されました。この判決によって「テキサス・セントラル社」が有償で土地を購入する権利が認められることとなりました。そして、建設計画は進展を見せることとなり、テキサスの高速鉄道に採用されるのが「日本の新幹線技術と安全基準」ということが明らかになりました。


「日本の新幹線技術のアメリカ採用での問題点とは」

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アメリカのテキサス州において「テキサス・セントラル社」が採用を目指しているのが日本の新幹線技術です。「JR東海」が技術支援を行い、「N700S」をアメリカ仕様に改良して運行する計画を発表しているのです。しかしながら、アメリカと日本では安全基準が異なっているために問題点もあるようです。アメリカでは事故が発生した後の被害を低減することに重きが置かれているからです。2019年のデータによれば、列車同士の衝突事故が発生した件数が日本では0件ですが、アメリカでは114件も発生しているのです。アメリカでは「事故は発生するもの」という考えのもとに安全基準が決定されているのです。また車両においてもアメリカの鉄道車両は頑丈で客室内の安全性を高めたり、脱線を防止する機能が備わっています。その結果、車両重量を示す軸重は日本とアメリカで3倍以上の差が生じることもあるのです。それでアメリカの安全基準に合わせると日本の新幹線技術のほとんどを変更する必要が生じ新幹線技術のノウハウは無駄になってしまうのです。しかしながら、テキサス州に限定して日本の安全基準を制定することが認められたのです。テキサス州で認められた安全基準RPA(Rule of Particular Applicability)が採用しているのは考え方だけでなく、単位もアメリカで用いられているインチ・マイルではなくメートルが採用されているのです。日本の鉄道と同じ安全基準で運営するためにはメートル法での管理も必要であると連邦鉄道局が認めたということです。


「日本の新幹線技術と安全基準とは」

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日本の新幹線技術、安全基準は衝突や脱線事故が起きないということ前提として設計されているという点です。理由として新幹線が専用線を走行し自動列車制御装置・ATCを使用して運航するなど厳格な軌道管理が行われているからです。これによって新幹線は車体の軽量化や高速走行が可能となっているのです。また専用線を防護柵でプロテクトし、踏切を排除しています。こうすることによって外部からの侵入を防いでいるのです。そして、営業時間帯と保守時間を完全に分離することで新幹線の安全に寄与しています。このようにリスク回避としての安全基準を設けることで他の列車との衝突リスクや脱線リスクを極力考慮せずとも運航可能なレベルまで低減させているのです。しかしながら、アメリカのテキサス州での運航のために日本の新幹線をアメリカ仕様に変更する部分もあります。主な変更点は次のようなものです。「窓の防弾化(アメリカが銃社会であるために防犯対策のために銃弾を撃ち込んだ耐久試験が行われています。)」、「防火対策」、「異常発生時の脱出」、「脱出・侵入経路の確保」、「身体障害者対応設備」などです。そして、連邦鉄道局は「日本の鉄道システムについては心配はしていない。アメリカにJRの安全文化をいかに根付かせるかが最大の課題である」とコメントしています。

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未来に残したい、繋げたいをテーマに日々を過ごすことに夢中。そのテーマに自然界、歴史、科学、教育など、あらゆる方面から未来と過去を行き来出来たら、現在どうなっているか、これから先どうなるのか気になることが多く、今更ながら様々な分野を勉強中。